
若い頃、とにかくアメリカに行くのが夢だった。イギリスよりも、ヨーロッパよりもとにかくアメリカしか頭になかった。理由は??わからん。今でもわからん。とくにアメリカを意識していたわけもなく、音楽はイギリスのロックに染まっていたし、ジャズもまだそんなに好きになってはいなかったし、映画も特にハリウッドばかりに傾倒していたわけじゃなし、仕事でアメリカを目指したわけじゃなし…どうしてだったのか、自分でもいまだにわからん。
とりあえず、とにかく、真っ先に、当時の俺の頭の中の「夢」はアメリカに行くこと、そしてアメリカに関係した人生を送ること、それしか漠然とした思いはなかった。
でも、勝手に今だからこその理由をつけると、おそらく、自分勝手に「自由」を思い込んでいたんだろう。アメリカこそ自由の国。もちろん正しいのだろうけれど、わけもわからず自由人を目指していたんだろうなあ。若い、若すぎて説明も付かん。まあ、それだから若者は強いんだけどな。なにやっても文句も言われんし、笑いも出ない。若い頃、ロックンローラーを夢見て語ってもOKだけれど、それが30過ぎ頃からそれを言い出すとさすがに勇気がいるし、下手するとだんだん相手の笑いを誘うようになる。若さには何もかなわん。
でも、そのノリこそが俺の原動力だった。ノリがあったからここまでやってこれた。力も金もない、だからノリしかない。そしてノリだけではあったけれど、それがなくなっていく自分が恥ずかしいし、怖い。年とともにノリも薄れる。それじゃ困る。ノッテないと人生なんかつまらん。
まだ海外旅行も今ほど多くなく珍しいころアメリカに行った。それはノリでやったことだ。しかし、それが出発点だった。笑えるけれど、事実。
だから時々ビートルズのアメリカ初上陸などの頃の写真を見ると、やたらにみずみずしく感じるし、勝手な共感すらある。彼らもこの頃は有り余る才能より先にロックンローラーのノリが支配していた。そして彼らもアメリカこそが世界への出発点だった。
アメリカには勝手に思い込んだ若者を満足させるだけの「夢」は今も昔もやはりしっかりある。俺はまたアメリカに行きたくなってきた。行くぜ、また!
…今日は若いガキのノリで書きました。恥ずかしくなるので読み返しませんが…
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