
ハードデイスナイトでもうひとつ。
時々、今でもビデオでも見ることがある。もちろん、40年以上前の映画なので演出も古いし、当時を知らずに今見ると、滑稽ににえる人も多いのだろう。実際に、この映画の評価は時代とともに少し落ちたような気がする。当時はとにかく鮮烈な印象で登場したビートルズがやっと「動いているところ」を見れた喜び、そしたらとんでもなくカッコいい言葉やギターの弾き方など、全部が若者文化の革命だった。
まあ、評価は時代とともに少しずつはかわるからそれでいい。評価なんてそんなものだ。第一、今ツベコベ言っているのは、まず全員ビートルズなんて実際に知らない世代。そういう連中に語られればもう存在としては意味が違っても仕方がない。
個人的にこの映画がすきなのは、4人全員が同じ目標に向かって突っ走っている姿。それが嬉しい。最後はバラバラになった4人だけれど、ここでは全員がはじけた未来に向かって突っ走っている。ジョンだって、最後のあの顔つきと、このときの顔つきが同じ人間、それもたった5年後の人間の顔とも思えないほど、この映画では若々しく張りが違う。
そのジョンが映画で歌うIf I fellなんて、アビーロードのI want youと同じ人間の仕業とは思えない。それも5年後。
ジョンのファンがなぜジョンを心から溺愛するかは僕はよくわかる。ジョンには、こういった純粋で透明な面がやはりあるからだろう。単に力こぶし握っているだけのどこかのロックンローラーというわけでもなく、ジョンには哲学的であって過激な政治運動家でもあって、それでなお知的で繊細でみずみずしくも美しい世界が、動的なロックンローラーの部分以外にもあることをファンは知っている。憎めないなにかがあるのだ。悪がきでも、頭はよく、センスはいい。クレージーでも素直さがある。
で、こんなジョンが一番見えるのがこのハードデイズナイトなのだ。あのジョンがIf I fellやI should have know betterやI'll be backを歌っていたのを想像できるかって。でも、その場面では胸キュンにさせてくれるジョンの若々しい夢と希望がこの曲と場面には満ち溢れてる。ジョンはやっぱりいいなあ。男の人生のすべてがある。
でも、そのジョンとポールとジョージが全員で歌う「素敵なダンス」のシーン、ジョンが後ろでギター引いてコーラスしてるシーン。たまらん。ジョージにも夢が溢れてるし、あの理屈屋の顔はここではない。こんな美しい時代が彼らにはあったのだと思うと、やはりもう2度とおこらない過去があまりに羨ましくなる。涙だなあ、もう45年前。
この45年前の映画(参照メイキング・オブ・ア・ハード・デイズ・ナイト
この記事のトラックバックURL
http://cavern.blog76.fc2.com/tb.php/70-86812cc1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

