ビートルズの誕生とセントピータース教会の奇跡

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*写真は当時の「例の教会」
 
 夜中まで起きていて、あまたが昔にワープしたからブログを書くことにした。
 昨年のジョンの命日、今自分が住む国でジョンレノンとポールマッカートニーが出会ってから世界に羽ばたくまでの間を描いた映画がテレビで流れたことがある。ビートルズの黎明期。もちろん本人たちが出ているわけではなく、役者がその頃を演じているだけ。なので、ふと見ているとなんともつまらない。しかし、しばらく見ているうちに目が離せなくなった。

 嘘か本当かしらないし、もちろん大いなる脚色はあるだろう、映画だから。しかし、ジョンレノンとポールマッカートニーが例のリバプールのセントピータース教会で出会うシーン…心が躍った。熱くなった。嬉しくて叫びそうになった。なぜだろう。いや、理由は簡単だ。そのときこそ、ビートルズの始まり、そのときこそ歴史が動き出したとき、そしてそれこそが奇跡の瞬間だったからだ。本人でもないただの無名の役者が語るせりふやギターの押さえ方や顔の表情…。全部どこかしら本当ではないだろう。でも、そのシーンは僕が見たくて仕方がないものだった。僕はその場に本当に一緒にいたかった。そう思っていたからこそ、その映画には釘付けになった。

 不良でロックンロールが好きなジョンとポールが、お互いの将来をまだ知らぬとき、ただギターが弾けるからという理由で出会う。そして、ラジオすら満足にない時代、楽譜すらない時代、テープレコーダーすらない時代に、彼らはギターを自分の音感だけで習得していく。なんという少年の憧れとエネルギー。
 もし、いまタイムマシーンがあってその場に本当にいけるなら、僕は興奮して泡でも吹きそうな気もする。あまりの歴史ロマン、凄い冒険劇の始まり。ビートルズの軌跡の始まり。

 ポールにもし会えるなら、僕は実はこの日のことを一番インタビューしてみたい。「ジョンと会ったとき、ジョンをどう思ったか?凄い奴だと思ったか?どんな期待をしたのか?心はワクワクしたのか?ジョンは怖かったのか?2歳も年上の奴、それも不良と知っていてもジョンとバンドをやりたかったのか?その時のことをどれだけ、何か、どんな風に覚えているか?そして、ジョンと世界へ出て行くことを少しでも考えたのか?」本当にそんな話を聞きたくて仕方がない。ビートルズの歴史で一番知りたいのは、僕はこのリバプールでの瞬間だ。ジョージとポールが通ったバスの中に一緒に乗りたいし、ジョンとポールが学校を抜け出してギター弾いてるところも見てみたいし、3人(リンゴはまだいない)がジョンやポールの家でギターを弾いていた場面に隣から幽霊のように覗いていたい。アホな夢だ。でも、本当にそこに行きたい。

**リメンバー―ビートルズ誕生への軌跡はポールの弟のマイクが当時の写真でビートルズ誕生の頃を証言している。身近な証言だ。ジョンがポールと出会った日のほうは「出会ったその日」だけをクローズアップしている本。これも心躍る。このテレビを見てから探しあさった思い出がある。

 ジョンは後日語っている。「ポールとであったとき、すべてが回り始めた」。それからの10数年間で世界は劇的に変わったわけだ。元をただせば、この出会いこそ僕の人生を、また世界の人々の人生をも変えたことになる。
 あの映画を見たとき、無意識のうちにかなわぬ夢を託してしまったのだろう。映画の中でジョンとポールが出会ったとき、嬉しくなって本当に涙が出そうになってしまった。劇なんだけどね。

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