ピンクフロイドの狂気とペパー軍曹の音

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 ピンクフロイドの「狂気」は1970年代、相当売れたアルバムだ。その当時あまりプログレッシブロックに興味もなかった僕でも、今考えてみればいつの間にか自分のレコードコレクションに入っていたくらいだから、何気なく買い込んでしまった音楽ファンも当時は結構いたのだろう。

 この狂気は、アランパーソンズ(参考/ヴァルチャー・カルチャー)がエンジニアで録音している。アランパーソンズといえば誰もが知るビートルズのアシスタントエンジニアから出世して一躍名を売ったエンジニアであり、その後は自らもミュージシャンとなった人だ。でも、確かにタイムのギターなんて今でも凄い音色で響いているし、アランパーソンズの力は凄い。ギタリストのデーブ・ギルモアももちろん凄いけれど、この音色と音像を作ったのは間違いなくアランパーソンズだし。

 当時、東芝(EMI)から出たこのアルバムは今でも好きなアルバムだけれど、考えて見ればこれもビートルズの影響が凄く現れた作品だ。なにせエンジニアもそうだけれど、サージェントペパーの録音を見学までしたピンクフロイドが原子心母からコンセプトアルバムを発展させてこの狂気を完成させたのもまた事実。

 録音の世界も音楽の作り方自体もビートルズ以降は劇的に進化したのは事実だけれど、この狂気を聞くと本当にビートルズの残した影響は計り知れなかったことをいまさら感じてしまう。
 言葉どおり考えると、世界で一番プログレッシブロックをやったのは間違いなくビートルズだったのだろう。

 タイムの時計の音と、Good morning good morning の鶏の声は、僕にはいつも同じように響いている。

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