ニューシネマパラダイスの中で過ぎ行く時間

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 あきずに映画の話題。
一番好きな映画は何ですか?ときたれた場合、僕は決まってこの「ニュー・シネマ・パラダイス」を言うことにしている。理由は、自分そのものだからかもしれないし、表現や感性が似ているからかもしれない。でも、間違いなく言えるのは、この映画には素晴らしき心が美しく表現されていることだろうか。自分が過ごした時代やかかわった人たち、それがいいことも悪いことも、美しくも貴重な経験として大切に表現されている。だから、すべてのシーンは光り輝きまったく新鮮さを失わないまま今も多くの人に感動を与えている。

 だれもが純粋になにかに熱中すること、誰もが過ごす成長への時、それに誰もが省みる過去。このニュー・シネマ・パラダイスにはそれらすべてがきめ細かに語られている。登場する人たちの言葉はどれもが一言の意味を持ち、言葉に深い説得力がある。それは、人と人とがわかりあったときだけに生まれる言葉の重さだろうか。

 僕はニュー・シネマ・パラダイスには、ずいぶん心を浄化された。それまで成人しながら、ずるさや悪賢い選択を覚えてはごまかしながら過ごした時間を反省もしたし、好きなことを続けていくことがどれほど素晴らしいことかも改めて確認した。

 この映画には、僕のすべてがあったようにさえ思っている。ニュー・シネマ・パラダイスとの出会いがなかったら、好きなことを続けるという簡単な選択をも忘れていたのかもしれない。

 これに関しては余談かもしれないけれど、ビートルズのリバプール時代からのストーリーを読むと、この映画のもつ成長期の少年や青年の描写ととても似ているように感じる。それは単に自分がビートルズのファンであるからだろうけれど、この2つの対象のもつ純粋な魂が目指した音楽と映画という憧れの世界に、僕はダイヤモンドのような透明で純粋で硬質な輝きがまぶしいほどに感じられてしまう。
 
 ニュー・シネマ・パラダイスは自分が老人になって、いつしかまたビデヲを見るときにもその新鮮な感性は同じままに僕に何かを訴え続けることだろう。それはビートルズがずっとそうであることとほぼ同じことだろうと思っている。
 
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