最近はちょっと気が散るためかビートルズを流して仕事はしない。ビートルズを聴き流すのはちょっと難しい。気をとられて仕事どころじゃないし、むしろ、聞き流すなんてのは彼らの作品に対して失礼だからやらない。
なので、すきなジャズピアニストのビルエバンスがちょっと多いか?
よくジャズでは言われることだけれど、白人がジャズを演奏するのは黒人のものとは根本的に異なるということ。黒人の音楽であるジャズを白人には理解できない、という根底の思想のようなものがある。でも、ビルエバンス程度になるとその思想を覆しても傑出した作品を残しているので、そんな概念は関係ないところで音楽が燃焼している。
もちろんそれでもやはり黒人のジャズが最高、という輩もいるだろうけれど、白人でも魂がわかることもちゃんとある、ということだろう。
でも、これってジャズに限ったこどじゃない。
エリッククラプトンは白人でブルースやって認められるレベルになったし、ストーンズも最初は黒人の真似のようなアメリカでは言われてたし、変な例を挙げると、最近は日本を日本人よりよく知る外国人にしばしばよく出会う。「神道、和、静寂、食、文学、アート、武士道…」など日本を語らせたらおそらくはほとんどの日本人が負けそうなくらい日本を理解しているアメリカ人やらイギリス人やらアフリカ系の人やら、そしてここニュージーランドでも結構そんな人もいる。
もちろんオリジナルとしての文化はオリジナルを生んだ民族の誇りだろう。だからそんな「他の奴らにゃわからん」的な偏見はなくならない。
ビートルズは最初は、エルビスやらチャックベリーの真似といわれていた。もちろん、まねしてただろう。好きだったんだから。カバー作品も多いし、当然。でも、彼らはその批判は次第になくなっていってしまった。あまりにオリジナルな音楽だったからだろう。むしろ彼らがコピーしていた音楽を超えてしまったのだろうか。そんな評価さえ現れてしまったのがビートルズだった。
ロックンロールは黒人の音楽だったし、もちろん白人の4人が真似しただけだろうけれど、あの4人は自分だけのロックンロールを作ってしまった。というより、最初からオリジナルだったんだろうか。だって、Twist and shout や Long Tall Sallyなんてオリジナルどころの騒ぎじゃない。完全にビートルズが超えていた。ビートルズの作品じゃないかってさえ思ってたし、あとでオリジナル聞いても全然エキサイトしなかった。
ビートルズは存在自体がオリジナルだったのだ。じゃなければあんな奇跡は起きなかったのだ。
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