変わり続ける孤高のアーチストの宿命

ここでは、「 変わり続ける孤高のアーチストの宿命」 に関する記事を紹介しています。
数日前、マイルスデイビスの番組をNHKでやってた。
「変化しないことはアートではない」というマイルスの言葉はすごかった。さすが、だな。あれだけジャズを拡大させたのはおそらくマイルスだけだったろうし、マイルスの前ではほかのジャズミュージシャンはジャズの音楽家であってもアーチストという言葉までは及ばない。そのくらいマイルスの才能はジャズ界では威光を放っていた。

変わり続けないと…というのは、まさに同感。
いかに変わり続けることが大変なことか。ひとつのことをやり続けることは職人だからそれでいい。しかし、変わり続けるには湧き上がる才能がない限りアーチストでいることはできない。

演歌だけ歌っている職人やストーンズのような同じことを再生産しているミュージシャンもいるけれど、それは栄誉の職人だ。それでいい。

しかし、アーチストに生まれた人間は変わり続けることを天命としその宿命に従わなければならない。でなければ本人が窒息してしまうだろう。

ビートルズは、ジャズのマイルスの言葉を体現したアーチストだった。
変化の速度はあまりに速かった。武道館公演のあのアイドルの顔の下には、すでにリボルバーを録音してきた別の顔があったことなど観客の誰が気づいただろうか。おそらくは自分が幸運にもそこにいたとしても気づくわけもなかったろう。

ビートルズの前にいた世界の聴衆は、ビートルズに「自分のビートルズ」を求め続けた。でもビートルズはそれだけではいられなかった。アーチストだから。変化しなければ彼らは本当に窒息するか爆発するしかなかっただろう。

ジョンレノンがもし生きていたら、おそらく彼はまだまだ変化を続けていたような気もする。彼の宿命だから。そして、ポールは程度こそ違うけれど今でも変化を続けている。1作ごとの変化はあの年になっても変わっていない。それが大衆に支持されるかどうかではない。彼は事実として変わり続けている。

アーチストの天命、宿命というのも凡人にはわかりえない世界なのだ。終わりなき変化、死ぬまで続く創造の時間…。それは同じペースで走り続けるマラソンよりもエネルギーがいることのような気もする。しかし、アーチストはそのエネルギーを持っているからアーチストなのだろう。大変なことと思うのは凡人。彼らは変化をやめるほうが自己欺瞞となるのだから。

この記事へのコメント
変化とはつまり生きているということだと思います。そして生きるということは進化することに意味があって停滞や退化には意味が在りません。ビートルズは進化し続けたからこそその音楽はいつまでも生命力に満ちているのでしょう。・・・てな事を未だ正月気分に浸りまったりしながら考えております。
2008/01/06(日) 10:59 | URL | 間 健治 #-[ 編集]
人は多かれ少なかれ創造性をもち変化を好むもの、という(誰か忘れましたが)哲学者の言葉がありましたが、アーチストはその極みでしょうか。おっしゃるとおり、われわれですら生きていれば停滞よりは変化のほうが楽しいですからね。

2008/01/06(日) 11:41 | URL | cavern #-[ 編集]
人間は常に前へすすまなくてはなりません。義務ではなく、バイクのように前へ進まないと 倒れてしまうからです。
そういう意味で、いくら歳をとっても、前向きに活動するビートルズのメンバは最高です。それにしても、ジョンのアイブガッタフィーリングのギターは最高です。もしかしてジョージよりセンスあるのではないかと思います。

いづれにしても早く暖かくなるとよいですね、先月、追突されてリハビリの日々です。(涙)
2008/01/06(日) 17:23 | URL | サラリーマン #-[ 編集]
バイクでも遅く走るバイクと早く走るバイクがあるなら、ビートルズはマッハくらいの変化をするバイクでした。ジョンのギターファンは実は相当多いですね。私もジョンのギターは大好きです。ジョージはギターは当然うまいですが、強さではジョン、うまさではポール、ジョージはバンドのギターリストとして優秀だったと思います。でも、仰せのとおりジョンは本当にいいギターをサラ〜っと弾きますが、かっこいいですね。さすがです。
2008/01/06(日) 21:14 | URL | cavern #-[ 編集]
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