寒いけれど、寒さも力か?

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正月、故郷で過ごしている。寒い、北国は本当に寒い。

しかし、寒さももしかするとエネルギーなのかもしれない。寒いと内にこもるから、そこから脱出しようとする力もわいてくる。わかないこともあるけれど、若いときはとくにそう感じるものだ。だから過疎になるのか?

まあいい。

かつてハワイに住んでいたことがあるけれど、あの常夏で能天気でパラダイスな場所ではおそらく繊細なアートは生まれないだろうな。ビートルズはハワイでも人気はあるけれど、どう考えてもあの味は夏の味じゃない。秋や、春、下手すると冬のイメージのほうが強い。リバプール自体、相当寒いからどうしても日本と似ている感覚になるのだろう。日本人に通じるのはそのためかな?

ビートルズはエネルギーもあるけれど、どこかに哀愁や郷愁も漂う。どれだけ過激な作品であっても、それは季節感で言えば常夏の雰囲気はありえない。むしろ、エネルギーの中にすら淡い美しさも漂う。一言でいえば、作品にすべての要素が詰まっている。人間の生活で誰もが感じるようなそべてが見えては時に隠れてしまう。だからどんな気分であっても彼らの作品は邪魔にならない。

彼らは高等教育は受けてはいないけれど、恐ろしく鋭い知性がある。それは馬鹿馬鹿しい偏差値のようなものじゃない。人間の奥深く眠る生に対する洞察のような感覚が彼らには備わっているのだろう。一流大学卒とやらの講義には感動できなくとも、彼らの世界観や知の世界には恐ろしく鋭い分析が見え隠れする。それは学によりなされるものでもない。才能なのだ。生まれ持った知の才能。オーラとはそんなものなのだろう。

日本では相変わらず体裁ばかり気にする人が多い。テレビを見ていてもどこの大学卒だからとか、親はどうだから、家はどうだから、というコメントがどれだけ多いことか。だったら、ビートルズの親類は「あのビートルズの血を引き継ぐ」なんてコメントされるのだろう。どうでもいい。
観点が違っていてどうしようもない。学歴や血統を気にするといことは、それだけ見る側に潜在力を見る力もない凡人であるということでしかない。

ビートルズはなんの背景も学歴もなく成功したけれど、それを見抜いたのは同じような才能をもつジョージマーチンでしかなかった。ほかのオーディションでは落ち続けた。でも、落としたほうはただの凡人でしかなかったわけだ。

多くの人にとっては、たいていの人にとっては一流大学を出て名の通った会社に勤めていることが名誉のように感じるのだろう。それがマジョリティの凡人の尺度。それは今後も変わらないのだろう。特に日本のような体裁でしか尺度をもたない国はしばらく変わりようもない。

でも、北野武が映画監督として世界に出て行くことを20年前あのツービートを見て誰が想像したのだろう。北野武を才人として受け入れたのは、イタリアやフランスのアーチストだった。残念ながら、日本ではそれから北野武を見る目が変わった。日本人のは彼を笑いの天才とは見れても、アーチストとしては見れなかった。今は違うけれど、それは海外で認められたことを単に受け入れただけ。

才能を知ることは人間の本質を見ているような感覚すらある。
それを教育されていないとうことは、社会にその尺度が必要とされていないということだ。しかし、本当に社会を変えることができるのは、人間の本質の力であって平均的優等生ができることではない。

ビートルズは世界を変えた。それは彼らの本質である人間の知や才能が普遍性をもって衝撃を与えたからだろうし、彼らが紹介されるときに学歴や血統はなにもなかった。単なる平民の経歴しかない彼らは異端児として受け入れられたが、今は、彼らは不世出の才能として学歴あるお偉いさんよりも有名になってしまった。

かつてクリントン大統領がビートルズの大ファンでありサージェントペパーこそ最高傑作、といったのは痛快だったな。

この記事へのコメント
ビートルズの音楽には太陽信仰に近いものがありますね。I'll follow the sun,Good day sunshine,Here comes the sun等。普段寒いが故に暖かさを求めるのでしょう。又イギリス社会もいまだに厳然と階級制度が残っておりそれからの解放を求める気持ちも彼らの音楽の背景にあったのでしょう。
2008/01/06(日) 10:46 | URL | 間 健治 #-[ 編集]
いいお話です。彼らはリバプールに愛着もありましたが、同様に陰鬱な世界からの脱出も好きだったと思っています。イギリスですから、彼らはよほど階級社会からははずれていたし、ジョンレノンなんてしばしば階級制度を野次ってましたね。でも、その連中が認めざるをえなかったは彼らも快適だったでしょうに。
2008/01/06(日) 11:37 | URL | cavern #-[ 編集]
私は小学校のころは、マイナス15℃ぐらいになるところで、兄貴のビートルズのアルバムを聞いていました。寒いと部屋に閉じこもって、ダビングしたり BCLでラジヲ聞いたりしてましたが、あーゆー状況でビートルズの音楽はマッチします。
まったりします。石油ストーブの上面に雪の塊を押し当てながら、SONYのStudio1980??のラジカセで聞くのがオツです。
2008/01/06(日) 17:31 | URL | サラリーマン #-[ 編集]
寒いほうが雰囲気は出る。ごもっともです。
北海道のほうかもしれませんが、マイナス15度というのはすごいですね。かつてカルガリーでマイナス18度を経験しましたが、凍りそうでした。その後、冬のカナディアンロッキーでマイナス30度の世界に行きましたが、もうそうなると「寒いだけでなんだかわからない」という感じでした。寒さは人を育てる?
2008/01/06(日) 21:10 | URL | cavern #-[ 編集]
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