リトルラムドラゴンフライ・ポールの作品について

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リトルラムドラゴンフライ


これはレッドローズスピードウェイに入っているきれいな作品。実はこの作品がどうしようもなく好きだ。あっさりアルバムに入っていて、なにげなくそこに放置されたような印象すらあるのに、この作品があるだけで、このアルバムが10倍も大切になってしまう。

ポールのバラードには美しさももちろんあるけれど、ジョンと共通しているのは底深いところで、郷愁や哀愁のような誰もが隠し持つ世界をふと垣間見せるところだろうか。リバプールの色なのかもしれない。

このリトルラムドラゴンフライには僕はそんな世界をどうしても感じ取ってしまう。ポールが悪ガキとしてジョンと育った頃、彼らの心にはなにかしら寂しさや孤独感があったような気がする。こんな作品を聞くとなおさらそう思う。

早くして母親をなくし、取り残される寂しさと少年期から戦う。でもそれは誰にも言えない。ジョンとポールがもつ反抗の裏にある、優しさと哀愁。それが僕には時々彼らの作品の中に見え隠れする気がする。

リトルラムドラゴンフライはそんな作品なのだ。


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