ビートルズの影響で趣味から思考回路まで一変した著者が日々の出来事と彼らとの接点を綴ります。できるだけ様々なアングルで書きたいと思います。
海外で時々尋ねられることだけれど、今日は宮崎駿のアニメーションについて。

宮崎駿監督は海外での評価はおそらく日本より本質的に凄いのではないだろうか。黒澤明のような巨匠ですら海外での評価が勝ってしまったし、北野武も同じような傾向がある。現代の映画監督に限れば、北野武が少々アバンギャルドな現代をテーマにしているのに比べて、宮崎アニメは人間の持つ感情や実態のすべて、優しさ、怖さ、美しさ、愚かさ、努力、夢、愛、哲学、矛盾、自然、共存、破壊、それに人間の限界をも追及する才能などまでを深く網羅しているところは表現やテーマが異なっている。むしろ宮崎アニメのほうがテーマは普遍的で潜在的な人間の心を描いているのだろう。だから海外でもより様々な人間がファンとなる。子供から大人まで、そしてその大人がアニメーションを見て涙を流す。

海外で宮崎作品をただのアニメではなく、すでに驚異的な芸術として考えているファンは非常に多い。おそらく、本当に宮崎アニメを語らせたらもしかしたら日本のファンよりディープな連中がはるかに多いような気もする。

作品は幅ひろいので、どれが一番人気ともいいにくいけれど、驚くのは「もののけ姫」や「千と千尋」、さらには「となりのトトロ」のような日本をテーマにした文化が背景の作品でもかなりのファンが高く評価し熱狂しているという点。もちろん、ナウシカやラピュタなどはさらに幅ひろい。ナウシカにいたっては、あの深遠で壮大なテーマを史上最高の映画(アニメではなく映画)であり、宮崎を史上最高のストーリテラーとして敬愛するファンも本当に多い。

日本人として嬉しい。変なときだけ日本人に戻って国粋主義になるけれど、こんなときは日本人であることを再認識する。


僕は少年時代、ビートルズに出会って人生が変わってしまったけれど、規模や形式の違いこそあれ宮崎駿監督のアニメーションは、日本発で世界を熱狂させている。そしてその作品で人生観すら変わる人まで実際にいる。

宮崎アニメもまた後世に永遠と残る作品なのだろうと思った。